トークテーマ「歌って踊る」

歌って踊る人たちが好きです。今は主に『THE FIRST』について語ります。

11月3日デビュー「BE:FIRST」はアイドルなのか?アーティストなのか?

本日デビューを迎えたBE:FIRST。世に放たれたデビュー曲「Gifted.」は、まだ何者でもないグループの可能性をデビュー曲にしてここまで大きく広げられるものなのかと心底驚きました。

それと同時に彼らが、そして所属事務所の社長である日高光啓(SKY-HI)さんが背負うもの、掲げるものの大きさに、5年後10年後までワクワクドキドキしていたりもしています。

 

そんなデビューしたてでまだ何者でもないグループであり、何者にでもなれることを「Gifted.」で証明したBE:FIRST。

 

そんな彼らはアイドルなの?アーティストなの?

 

 

アイドルとアーティストで優劣つけられるもの?

BE:FIRSTに限った話ではないですが、SNSなどでアイドル的に応援している人たちに対して「彼らはアイドルではなくアーティストなんだ!」と釘をさす場面に何度か遭遇したことがあって、それってつまりアイドルを下に見ている?と。それがこのブログを書くきっかけでもあるのですが…。

 

特にボーイズグループ市場は多い気がしているのだけど、アイドルとアーティストって何で対の関係というか、いがみ合いしがちなんでしょうね。

 

これは私の個人的な解釈なのですが、

 

アーティストと呼ばれる人たちは、音楽家はもちろんダンサーなど体で音楽を表現する人もいるし、絵画などの美術や動画など映像を作る人たちだっている。伝統芸能もそう。ヘアメイクのような美容もアーティストって呼ばれている。

 

つまり、何かを極めて、創ったり表現する人はみんなアーティストなんだと思うんです。

 

ということは、アイドルがアイドルとしてのパフォーマンスやビジュアル、またアイドルという生き方を極めていたとしたらそれもまたアーティストと呼んでいいはず。

 

だから私は音楽性だけでアーティストと対で並べてアイドルを色眼鏡で見たり下に見たりする表現はどうも違和感を感じてしまうわけです。

 

アイドルとアーティストって何が違うの?

とはいえ、日本の音楽シーンではアーティストと呼ばれる人たちがいる一方でアイドルというジャンルが確立されているのも事実なので、並べられるものでもあることは承知していたりもする。

 

ではその場合のアイドルとアーティストの違いは何だろう。

 

これも私の個人的な解釈ですが、

その人が創って表現した作品にファンがつくのがアーティスト

その人が表現して創った作品を通して見える人物像やストーリー性にファンがつくのがアイドル

じゃないかなって。

つまり、アーティストであるか、アイドルであるかというのはファンの受け取り方が大きく関わってくるのではないか、と思うんです。

 

もちろんアーティストは人間性が全く問われないと言うわけではなくて、アーティストが創ったものにそのアーティストの人間性は宿っているはず。

また、アイドルだって人間性がよければ何でもいいというだけではなく、どれだけ作品を磨く人なのかという意味で人物像に作品のクオリティが影響することだってあるとは思います。

 

また、アーティストと呼ばれる人たちのアイドル性を見出だしてアイドル的に応援する人もいるだろうし、アイドルと呼ばれる人たちのことはよく知らなくても音楽が素敵だからと曲を聴く人がいることもあって、そこはコンテンツの受け手の自由であるはずですよね。

 

では何がアーティストかアイドルかを決定付けるかと言えば、単純にプロダクションがタレントを「どう売りだすか」というか「ファンをどう導くか」が左右しているのでは?なんて思うんです。

 

BE:FIRSTはどっちなのか?

となるとBE:FIRSTは、どっちも当てはまりませんか?

現状ファンはどちらの楽しみ方もしていますから。

 

で、なぜそのような二面性があるかといえば、日高社長の「戦略」でしかないかと思います。

 

そもそも日高社長はTHE FIRSTで「アイドルでもアーティストでもどちらでもいい」といったことも話していたたわけです。

 

だからボーイズたちの人間性を愛しながらストーリーも見せることができる大規模な「オーディションのドキュメンタリー」からBE:FIRSTはスタートしたわけですし、デビューに向けたプロモーションでも、テレビやラジオ、アイドル雑誌でアイドル的なキラッキラの姿も見せてくれています。何よりCDの特典はアイドルの王道ですよね。アーティスト一本で売り出したいならやらない選択ばかりかと思います。

 

一方で、オーディションの時から音楽面だけでもファンがつくような指標(クリエイティブ、クオリティ、アーティシズム)を設けていたわけですし、一般的なデビュー曲らしくない曲で大物アーティストのようにギリギリまで解禁せずビルボードを狙うという異例の戦略を打ち出しています。こちらもアイドル的な人気で活動していくなら絶対にしない選択。

 

ちなみに、これは特に個人的な印象ですが、日高社長自身、根っからのオタク気質に見受けられますし、アイドルオタクのファンパワーみたいなことは重々理解していて、ファンの気持ちのやり場となるような支援の場(クラウドファンディング)を設けたり、アイドル的な応援が楽しくなるようなボーイズたちのわちゃわちゃ感も大事にして発信していますよね。(何より自分が一番のオタクであるような発言が印象的ですし。笑)

もちろん、アイドルのあり方についてBMSGは問題定義しているけど、結果、win-winになる形でアイドル的な部分に歩み寄っているように見えますし、それで消費されることがないようにメンバーたちのケアにはきっと重点を置いていることでしょう。だから別にアイドル的戦略は「致し方ないという感じはしない」です。

 

つまり、強固な活動の基盤になりうるファン層を獲得するためのアイドル的な戦略と、作品を不特定多数に届けて理想を実現するためのアーティスト的な戦略を良いとこどりで組み合わせるという、そのような「型破りなデビュー」になっているように思います。

 

これはまさにSKY-HIとして、そしてAAAの日高光啓としてそれぞれの「型」をもがきながら全うしてきた日高社長だからこそなせる技。

 

そもそもここ最近のボーイズグループの指標となっているBTSだってどちらの要素も持ち合わせているわけで、あの世界的なアーティストのビートルズだって当時はアイドルだって言われていたのは有名な話。

 

だから私は、

BE:FIRSTはアーティストとアイドルどちらでもないし、どちらでも誇っていい。

どちらにでもなれるし、どちらにもフィットできる。

そんな全方位にアプローチできる日本発のボーイズグループにBE:FIRSTはなれるのではないか?

 

とワクワクしています。

 

作品にファンがつく強みも、メンバーやグループにファンがつく強みもどっちも生かして音楽的にも規模的にもどんどん高みを目指していけるならどちらでもよくないですか?

どちらに決めようとするだけ疲れるというか、まさに正解?ナニソレ?知らねぇです。

 

それで元気がなくなっていると言われている日本の音楽シーンの底上げになったらシンプルに素敵!

 

というわけで、アイドルのいいところがあり、アーティストのいいところもある、そんな日本では新しい概念のグループが誕生する瞬間に立ち会えて幸せだったな、と振り返って実感できる日をワクワクしながらBESTYを気楽に楽しみたいと思います。

【THE FIRST ♯15】「前へ進めるための脱落」このオーディションが“FIRST”である優しい理由

1週間経ってしまいましたが…わんわん泣きながら観た「♯15」。

テンくん、残るボーイズたち、そしてSKY-HIさんの強い思いが交差した合宿2次審査がどうしてこんなに優しい気持ちになるのか…そんなことを紐解いていきたいと思います。

 

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まずチームとして勝利を手にしたのはBe Freeでした。

前回のブログでチーム「Be Free」が課題曲としてどんなに難しい曲なのかを主観たっぷりにお話ししたのですが…

utaodo.hatenablog.com

改めて、そもそも「Move On」は曲を聴けば誰もがこれはカッコよくなる!と思える曲だったように思います。

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その一方で何が正解のパフォーマンスかたどり着くのが難しそうなのはこちら

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だからこそ、経験者中心の「Move On」は、当初のレベルをグッと上げて、「Be Free」の無理難題感と同等のものを求められていたように思います。

結果的に、レオくんが練習期間中にメンバーに促していた「画面の向こうを意識する」ことがドンピシャだったチーム「Be Free」。

SKY-HIさんが今回の審査が始まる前に話していた「意図」を見事に本番で証明できたのがチーム「Be Free」だったんだろうなぁ。

 

そして、何が重視されていたのかというと、まさに「アーティシズム」だったかと思います。

「コンパス」というワードがたびたび出てきましたが、そこが正確に定められないと、迷いが生まれる、というのが如実だったと思うんです。

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疑似プロ審査は、今まで以上にとてつもないプレッシャーのかかる審査だったはずです。

マチュアの子たちにプロのクオリティを求めるわけです。

そのストレスをどう処理するか、「音楽」に乗せて昇華できるか、それがコンパスの正確さによってパフォーマンスに表れていたのだと思います。

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だからこそ、それが順位にも表れていたはずです。

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「ラップに感情をつけたデザイン性」があり、まさにコンパスが明確だと評価され、1位になったのが私の推しのひとりであるソウタくん(Be Free)でした。

SKY-HIさんは「2回連続1位を与えてしまうことで、マインドに違う変化をもたらしてしまうのではないか」とも思ったそうですが、結果的にそういった心配もないと信頼感があったのだと思います。

実際に、それを受けたソウタくんはこんなことを言うんですよね…本当に20歳なのか?と思ったんですけど。

「前回の1位は引っかかるものがあった。元から持っていた能力が出せただけかも」と。

元々世界1位の実力があって、できることは多いはず。そんな中で周りを見るとぐんぐん成長しているボーイズばかり。確かに成長を見せられていない、というのは焦るかもしれません。

でも「今回は初めて心から胸を張れた。今回つかめたものを自信に変えたい」と、信頼のコメントをしています。(ソウタくんのコメントっていつも信頼感がすごくないですか?前回のクリエイティブ審査の「グループとして一生を過ごしたい」が好きです)

次も堂々と1位を狙ってほしい!と心から思います。

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納得の2位は私の推しのひとりであるリュウヘイ(Move On)くん。
SKY-HIさんの言う通り、リュウヘイくんが前に出ると空気がシャッと変わりますよね…こちらもコンパスが定まっているからこそアーティシズムをばっちり表現できている、ということだと受け取りました。恐るべし14歳。

一方で、まだ「技術の引き出しや動のエネルギーが足りない」との指摘が。とはいえこれは「伸びしろ」であると話しています。期待の2位ですね。

リュウヘイくんも「エネルギーをすべて見ている人に伝えきりたい」と頼もしい一言。

 

ですが…12位のテンくんの見送りの時、意外な苦悩が吐露されていました。
「自分だけおいしい順位で、チームを勝利に導けていない。申し訳ない」と。

おいおい、そんなひとりで背負わなくてもいいんだよ…とも思いますが、リュウヘイくんのグループへの強さが垣間見れて、さらに、ソウタくんも同様に上位だからこその葛藤が初めて見えた回でもあったのかな、と思いました。

 

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抜群の安定感が評価されたのは私の推しのひとりであるマナトくん(Be Free)でした。

どうしてもエモーショナルに仕上げるとクオリティに影響が出やすいもの。それでもマイクがブレず「歌って踊る」を完璧に仕上げてきたマナトくんの成長のスピードに驚かされたとのこと。

それに対して、冷静に「明確な課題」として「ピッチがいいだけじゃなく、フィーリングも届けたい」とマナトくん本人は話していました。これ、両立できちゃったら本当にすごいことになりそうですね…!!

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今回、大きな壁を乗り越えた私の推しのひとりであるレオくん(Be Free)。レオくん本人も「もがいた1週間」と話しています。

一方でSKY-HIさんは「苦しんだから身についたことはある。でも、肩の荷を軽くしてほしい」とも話していました。

常に明るくて、チームのモチベーション奉行みたいなレオくんだからこそ、自分のことは後回しになりがちなのかな?そんなことをSKY-HIさんは見抜いていたのかもしれません。

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SKY-HIさんにMVPと言わしめたのは、私の推しのひとりであるルイ(Be Free)くんです。フロー状態と表現されていましたが、この歳でこんなことできちゃってどうなっちゃうの!?という気持でも今後も目が離せません!!

個人的には練習期間中にレオくんに「責任感が足りない」と叱られて、そのまんま「責任感が足りなかった」と反省しててめちゃくちゃ素直でかわいくて笑っちゃいました。「ケッ!ウルセー」ってならないんですね、今の子たち…。

とはいえ、同世代のリュウヘイくんとは真逆に見えるルイくん。調子乗っちゃだめよ、と釘を刺すような指摘も。SKY-HIさんは「まだ足りないことは多いから、ゆっくり基礎を身につけてほしい」とのこと。今後、地道な鍛錬も求められるんでしょうね。

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個性のが評価されたのは私の推しのひとりであるリョウキくん(Move On)。

確かに初期の審査の時からその独特なパフォーマンスは目立っていたかと思いますが、それが悪目立ちするのではなく、グループの中で輝くというのはとてつもない武器ですよね。

とはいえ「成長も感じたけど、生かしやすい環境だったから感謝したい」と話していました。

前回、グループでの立ち居振る舞いにどれだけ苦労したか…という感じですが、一方であの場で自分のことだけでなく相手のチームを讃えていたのはリョウキくんたったひとりだったのも印象的でした。

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本来、時間がかかるはずの「歌った踊る」技術。それをとてつもない急成長で身につけてきたことを評価されたのは私の推しのひとりであるジュノンくん(Be Free)でした。

本当に、えっとダンス未経験だったんですよね…?といった感じで、歌のうまさがしっかり生きるパフォーマンスになっていましたもんね。

個人的に驚いたのは「踊っているときにみんなの顔を見て」思ったことをポロっと言っていて、え、そんな余裕あったの!?と。

彼、知れば知るほど不思議ちゃんといいますか、独特なスピード感や温度感があって魅力的ですよね。

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SKY-HIさんに「順位が落ちても評価は上がった」と言われたのは私の推しのひとりであるシュントくん(Move On)です。そしてSKY-HIさんが一番欲しい声ってとてつもなくうれしいですよね。

一方で「ピッチが合わない」との指摘も。これに対して「ダンスに気を取られすぎていた。割合を上手く成長したい」と話しています。まだ17歳ですからね…どちらも手に入れたシュントくんはどうなってしまうのか楽しみです!!

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ここからちょっと辛口になりますね。みんなが好きになる人柄、人間力、器の大きさを持ってして、もっと上に行くと思っていたとの評価だったのは私の推しのひとりであるショウタくん(Move On)です。

ソロとしてのキャリアがネックになってしまったのかもしれないというのはグループパフォーマンスでの「位置のズレ」でした。全体のクオリティが上がったからこそ目立ってしまったのが残念とのことでした。

それに対してショウタくんの受け答えがある意味驚いたのですが、「グループとしてのやりにくさを感じ、ソロのほうが向いているのでは?と思ってしまった。その迷いがパフォーマンスに出てしまった」と。そんなこと今言わんでいいのよ!!!!なんて思いましたが、そう本音で言えるだけの関係性はもう十分にあるのかもしれませんね。次の課題の1週間でどう変わるのか、気になるところです…!

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曲との相性が評価されたのは私の推しのひとりであるランくん(Move On)。あの力強い目力すごかったですもんね。ところが「踊りながら歌う時のコントロール力」を指摘もされました。

ランくんも「歌って踊ることのハードルの高さを感じた。どちらかのレベルが下がってしまい最大限引き出せなかった」と。

全員に共通するんですけど、技術的な部分は素人目には「え?そうでしたか?」という感じ。でも、本人もしっかり自覚している部分だというのが、ボーイズたちの意識の高さの現れなんですよね。

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最後の通過者は私の推しのひとりであるレイくん(Be Free)でした。ここにきてSKY-HIさんは一切、痛い指摘をしませんでした。とにかく「頑張りすぎないで」「思いつめないで安心してリラックスして」と。

レイくんの才能は誰もが認めていると思うんです。でも、本人は自信が持てない。そんな気持ちを順位で持ち上げるなんて生ぬるいことはしませんでしたが、しっかりと良さを伝えて持ち上げてくれたSKY-HIさんでした。

それでも、「課題だった再現性のなさはまだ悩んでつかめていないし、歌がダンスと一緒に成長しなくて悔しい」と。いやいや、ダンスの成長スピードがおかしいのでは!?と思ってしまいますが、本人はいたって真面目に悩んでいるんですよね。そういうところが愛されるんだろうなぁ!

もうね、これはきっと崖っぷちの11位ではないと思うんです。上に行くしかない11位。ちょっと気持ちの面で心配だけど前向きにとらえてほしいなあといち視聴者は思いました。

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そしてここで脱落となったのは、私の推しのひとりであるテンくん(Move On)でした。もうね、涙なしでは見られませんでしたよね…

パフォーマンス後のインタビューで「覚悟している」と話していたように、「自分でも(落ちると)思った、予想はついていた」「他の子と比べてアーティシズムが無いと思った」とも語ったのも印象的でした。

脱落の理由は、ゴールがわからず、自分の個性がわからず、がむしゃらにただただストイックに走り続けてしまったこと。

SKY-HIさんに憧れて追いつきたくて練習してきたテンくんは個性がわからなくなっていたように見受けられました。

ただそこで、SKY-HIさんはアーティシズムはアーティストとしてのビジョンを明らかにする力…コンパスみたいなものがあるということだと話します。

そして、「アーティシズムは周りに流されないものではあるけど、同時にいろんな影響を受けてきた結果でもある」と救いの一言もありました。テンくんがSKY-HIさんに受けてきた影響も間違いじゃないんですよね。

そして、「追い込む環境から自分を逃がして甘やかしてほしい」とSKY-HIさんは言います。

それはなぜか。テンくんから明かされるのは「追い込みすぎて自分を嫌いになっていた」からでした。(それを見抜いていたSKY-HIさんよ、、、)

ここでSKY-HIさんのハグ。涙腺が崩壊しました。

 

SKY-HIさん。審査の前に「脱落するのはこういう子」というのを語っていたんですよね。

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でも、メンタルの強い子が有利かというと、そういうわけではないのだと思います。テンくんとの話の中で、決して根性論ではないと思いました。(そもそも辛くてもきちんと努力を重ねたテンくんは弱い子じゃないですよね)

では、「迷い」というのは何かというと…

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若いころから芸能界にいるSKY-HIさんですから、きっと唯一無二の才能のある人たちが音楽以外の部分に引っ張られて辛い思いをしてしまう、そして音楽に全力を注げなくなってしまう悲しい現実を見てきたこともあると思うんです。

でも、SKY-HIさんは極力そういう悲しい思いをボーイズたちにしてほしくない!と思っていることは最初からひしひしと伝わってくると思うんです。めちゃくちゃメンタルケアしていますよね。あんなに一人ひとり面談しているオーディション見たことありません。

でもそれは、「THE FIRST」を掲げているのに、そことは違うところで心身ともに疲弊してしまうのは全く「THE FIRST」ではなくなってしまいますから…!理にかなっているわけです。

だからこそデビュー後のスピード感についてくる準備ができているかどうかというのは、とてつもなく注視してしっかり見ているような気がします。

つまり…

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このテンくんの一言がそれを物語っていますよね。

そして、

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ここが、今までのボーイズグループのオーディションと格段に違うところのひとつだと思うんです。

自分が置いてけぼりにしそうだった心の声と向き合うための脱落…。

それはまさに、「さらに前へ進めるための脱落」だと思うんです。

プロデューサーであり、所属するかもしれない会社の社長であり、より近い存在(時には引率の先生、時にはよく顔を出す部活のOBのようなお兄さん)として見てきたからこそ、脱落するボーイズたちもしっかりと導いていることに感動した次第です…!!

(もちろん、比較対象としてよく挙がる虹プロでもJ.Y.Parkさんが脱落に対して「あなたに才能がないわけではない」とフォローしていて、同様に感動した人間です)

 

あの~……このオーディション、優しすぎませんか…。

これからますます、その優しさでいい方向へいい方向へと進んでいくんだろうな、と確信しました。

まずは日付変わって今日の合宿最終審査をしかと見守りたいと思います!!!

【THE FIRST ♯14】ゴリゴリにかっこよかった「Move On」。だけど「Be Free」こそ難しくないですか…?

はじめまして。

SKY-HIさんが手がけるオーディション『THE FIRST』の魅力にどっぷりハマっているうたおどです。

 

何かしらこの思いをまとめたいなぁと思いつつグダグダしていましたが、王道でブログを始めることにしました。

 

軽く自己紹介をすると、SPEEDから始まり25年近く現ライジングプロダクションの“歌って踊る”アーティストのファンをやっています。SPEEDの解散後はw-inds.のファンとなり、20年、男性グループを応援してきました。

 

そんな私が『THE FIRST』にハマったのは言わずもがなw-inds.の楽曲が課題曲になり、ご本人も登場!といったきっかけです。

それでなぜ『THE FIRST』にそんなに惹かれたのかは、また改めてお話しできればと思います。

 

今回の第1回目は(間もなく結果発表のタイミングではありますが…)、ついに2組披露された合宿の疑似プロ審査の楽曲について。

 

あの…まず最初にボーイズたちと一緒に課題曲を聞いたとき、どう思いましたか?

 

♯13で最初に聴いた時の“爽やか”な「Be Free」と、“The かっこいい”な「Move On」に対するボーイズたちの反応もおもしろかったのですが…

 

え?これは「Move On」やりたくならない?

と、18歳の少年の私は思いました(?)。

 

さらに振付。

え?これは「Move On」やりたくならない?

と、再び18歳の少年の私が思うわけです。

だってこのゴリゴリに表現するパフォーマンスができるようになったら絶対に成長できるしカッコいい確定ですもん。

 

と、おこがましく「自分だったら」なんてごちゃごちゃ言いましたが、そんな邪念は一切感じさせないといいますか、さすがここにいるボーイズたちはプロになる子たちなんだな、と思うところから始まりました。

 

まず、どちらの課題曲を誰がやるかについて。

最初から指定されていたボーイズはラップ担当の2人。

ダンスに全力を振るのをやめて、グループのラッパーとしての姿を見たいを言われたソウタくんと、逆に、ゴリゴリに踊る曲でラップのテクニカルな部分をバチっとパフォーマンスしてほしいと言われたテンくん。

 

ほかのボーイズたちも面談でSKY-HIさんの希望を聞きつつ決めていましたが、信頼関係と自分がやるべきことが明確にあるからこそ、どちらに決まってもみんなきちんと納得の表情なんですよね。

 

そうして7日間の準備期間は、真剣に自分への期待を理解して楽曲に向き合っていた姿が印象的でした。

 

そしてやっと本題に入ると、♯13と♯14を見て個人的に思ったのは、この審査は「Be Free」こそ難しいのではないかな、ということです。

爽やかでキャッチーな「Be Free」は、才能があって実力者だらけのこのボーイズたちならちゃんと努力すればそれなりのものができてしまうのかもしれません。

 

でもこの曲。それだけだとめちゃくちゃ薄くなってしまいませんか。

「Be Free」は世界観を作るというよりはいかに歌詞にリンクしたまっすぐな気持ちを乗せられるか。

そして、それが聴く人に届くかというところが焦点なんですよね、きっと。

今まで何気なく受け取っていたキャッチーできちんと届くメッセージソングってこんなに難しかったんですね。プロってすごい…。

 

経験者とか未経験者とか関係なく、ダンスも歌も誰が見てもクリアに見せること。

その上で、しっかり気持ちを作って気持ちよく、爽やかに、キラキラと明るく表現すること。

これがすごく求められていたんだろうな、と感じます。

 

そして実際にSKY-HIさんは「覚えたものをパフォーマンスするのではなく、自分たちの音楽として表現できていたことがとても嬉しかった」と総評していました。

この自分の内面と直結させながら曲を作っていくって相当メンタル削るのではないかと思うんです。

その姿を見ていたから、パフォーマンス後に最後のレイくんのフィードバックでSKY-Hiさんもこみ上げるものがあったのではないのでしょうか。

 

一方、「Move On」は世界観が強くて、見せ場もあるし、ゴリゴリに力強くセクシーに歌って踊る楽曲。

この曲は「これだけのすごいことをやった」という実績が、クオリティの高さに直結するのではないかと思うんです。

 

だからこそ、経験者しかいないTeam「Move On」はダンスの難易度がさらに上がったのではないかな、とも思っています。

それがなかったら「そりゃみんなできる人たちなんだからMove Onはかっこよくなるに決まっているよ!」という感情が生まれていたかもしれません。

Team「Move On」は元々の実力以上のハイレベルな課題が課されたことでTeam「Be Free」と同じくらい「考えどころ」が生まれてこちらもしっかりドラマになったんだろうな、なんて思いました。

 

だから正直、初見で比べるとわかりやすくクオリティの高い「Move On」にうおおお!となりました。

だって本当にデビュー前とは思えないことしていますよね…。

でも「Be Free」も聴けば聴くほど、観れば観るほどいろんな感情が湧いてきたんです。

だからリリースされた楽曲はどちらもずっと聴いてるし、パフォーマンス動画もどちらも飽きずにずっとループ再生しているんですよね…。

もうどちらも同じくらいよくないですか!?

 

えっと…これ、どうやって審査するのでしょうか……。

余計なお世話ですが、結果発表のたびにSKY-HIさんのメンタルが心配になります。

 

いよいよもうすぐ疑似プロ審査の結果発表。

もう一生この2チームで戦ってくれ!と願ってやまないですが、引き続き最高の歌って踊るボーイズグループへの道を見守っていきたいと思います。

 

そもそも曲を作ったのは歌って踊る人たちのファンの方ならきっと見覚えのある有名な方ばかり。

さらに振付はs**t kingzのというお二人。

♯14で審査の前に「自信とか達成感が揺らぐ時が来るかもしれない。でも、少なくともここに残っただけでもすごいんだから」とSKY-HIさんも言ってたけど、この審査まで進めたことでこんなに素晴らしい方々が集結した楽曲に出会えたわけですから、この2曲のどちらかをできること自体とても誇らしいこと。

結果はどうであれ、この審査にいたことが本当に人生の財産になりますよね。

ちゃんとそういう到達点まで考えられてるんだろうな、というのがこのオーディションのすごいなぁと思って見ていました。

 

 

では、また今度!